介護食をおいしく食べてもらうために

介護食を食べる女性

介護食は作る方も大変!

食事に制限のない健康な人の食事を「通常食」、噛む力・飲み込む力が弱まった人が安心して食べられるように調理された食事を「介護食」といいます。

加齢などにより噛む力・飲み込む力が弱まった人は食事がしにくくなっている為、食欲も低下します。

食欲が低下すると栄養不足になり、免疫力が落ち、その結果、様々な病気にかかりやすくなります。

高齢者の場合、栄養不足になると脳に十分な栄養が行き渡らないため認知能力が低下する恐れもあり、又、誤嚥による肺炎を起こしてしまう事もあります。そうならない為には、介護食を用意する事が必要です。

上手に宅配食を利用しましょう

一口に介護食と言っても種類は様々。主なものは「きざみ食」「ソフト食」「ミキサー食」「嚥下食」「流動食」ですが、その人の症状に合わせて種類も増えていきます。

介護食とは柔らかく飲み込みやすくした食事というイメージですが、実はそれだけでは十分ではありません。

いくら食べやすく調理されていても、見た目が悪いと食欲はわきません。出来れば、魚は魚、野菜は野菜だと目で分かる状態であってほしい。

そして、おいしい事はもちろん、風味も損なってほしくない。目でおいしく、鼻でおいしく、舌でおいしいのが理想です。

しかし、それを手作りで作るとなるととても大変です。1品1品どう作るか試行錯誤し、刻んだり煮たりする作業の時間と労力を考えると、栄養バランスや見た目の美しさまでは手が回りません。

せっかく一生懸命作ってもおいしく食べられずに残してしまうようでは、その時間も労力も無駄になってしまう。

そして、そのうち食事を作ることがストレスになり、介護が苦痛なものになってしまいます。上手に宅配介護食を利用しましょう。

介護食の宅配で負担を軽減できる

介護食は、必ずしも手作りしなければならないわけではありません。宅配介護食は、食べ安く工夫している上に栄養士の管理のもとで栄養バランスを考え、調理方法を工夫して見た目もこだわり、安全においしく食べられるように作られています。

噛む力・飲み込む力の様々な症状を考えて調理していますので、その人の症状に合った食事を選ぶことが出来ます。

又、和食・洋食・中華と献立には変化を持たせ、食べる方がまた食べたくなるように工夫が凝らされています。

温めるだけで良いので調理が楽ですし、宅配食ですと介護でなかなか外出できない方にも便利です。

宅配介護食を利用すれば心と時間の余裕も生まれます。
そして、お互い笑顔が増えていきますね。

食べる事は1日の楽しみの一つです。食べる事は生きる事に繋がります。宅配食を利用して、介護する人もされる人も明るい食卓にしましょう。