声の状態も嚥下機能の判断のひとつとなります。
高齢の被介護者からの飲み込みにくいなどの訴えがない場合もありますが、食事の状態で判断できます。
固い食べ物や粘りのある食べ物、固いものと水分の混じったものは飲み込みにくい食べ物とされ、食事に時間がかかってしまいます。
誤嚥の判断は、飲み込んだ後に咳や食後によく痰が出るなどからの症状により判断できます。
水を飲んだあとの痰が絡んだような声は、喉まで食べ物が入り込んでいる状態です。気道の動きが低下している場合は、むせは現れず肺炎を起こしやすい状況ですので注意が必要です。
高齢者の嚥下障害による誤嚥性肺炎は、発熱などの軽い症状のこともあります。
誤嚥しやすい高齢者の方に、トロミ調整食品というものが市販されています。片栗粉やくず粉でとろみをつけるためには加熱する必要がありますが、トロミ剤は食材の温度に左右されることなくとろみをつけることが可能です。
あたたかい飲み物や冷たい飲み物まで使用することができ、薬の服用にも水にトロミをつけることで、口の中に残りにくく飲みやすくなるので幅広く利用できます。
介護食の調理は、栄養のバランス及び嚥下障害の観点からも介護食宅配サービスを利用することにより、介護する人も、される人もお互いに負担を軽減できます。